20th 3月 2026

LAYERS 9 – 米国で高性能強誘電体・圧電材料技術を牽引

米国全土の研究機関では強誘電体および圧電材料の限界性能に挑戦を続けており、EvatecのCLUSTERLINE® 200およびMSQ Multi Sourceシステムを活用してAlNおよびAlScN薄膜の新たな性能領域を切り拓いています。CLUSTERLINE® 200は6インチおよび8インチAlN/AlScNプロセス向け量産装置として実績を有していますが、柔軟なR&D構成に加え、DC、RF、または混合モードで最大4つのスパッタソースを搭載可能なMSQにより、組成、応力、多層構造に関する迅速な実験開発が可能となっています。


これらの能力は、高周波共振器、BAWおよびSAWデバイス、可変受動部品、強誘電体メモリなど多岐にわたる研究を支えています。研究では、先進的なAlScN膜が周期的分極圧電構造を用いることで、膜厚を減少させることなく従来の周波数スケーリング限界を超えられることが示されています。また研究者たちは、数nmレベルまで薄膜化した強誘電体層についても研究を進めており、強いc軸配向性と高耐圧特性を実証しています。


Evatecの装置で形成される高応力AlN/AlScN膜は、歪み誘起型自己巻き上げ膜構造(self rolled up membrane architecture)の開発も可能にしています。これにより、従来の2次元プロセスを用いてコンパクトな3次元デバイス構造を形成でき、小型インダクタ、可変容量素子、多機能MEMSシステムなどへの新たな可能性が広がっています。


並行して、先進窒化物合金の精密共スパッタ技術は、Sub-6GHzからミリ波帯を超える新しい無線周波数帯向け音響デバイス革新も支援しています。研究が実デバイス試作へ近づくにつれ、膜品質、均一性、再現性の重要性はますます高まっています。


さらにEvatec装置は、高温MEMSセンサー開発にも対応しており、高品質AlN膜は極限環境下でも安定動作を示しています。これにより、極超音速、ガスタービン、過酷環境モニタリングなどの用途への展開が期待されています。


これらの研究活動は、Evatecの柔軟な成膜プラットフォームが、北米における次世代MEMS、音響、および無線通信技術の進展において重要な役割を果たしていることを示しています。


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