29th 12月 2025

LAYERS 9 – 2025年RFフィルターのトレンド

RFフィルター市場は新たな時代に突入しています。Yole Group の「Status of the RF Industry 2025」レポートによると、世界のRFフィルター市場は5GおよびWi-Fi 6E/7の急速な普及を背景に、2025年までに82億米ドル規模に達すると予測されています。これらの技術はRFフロントエンドにこれまで以上に高い性能を求めており、バルク弾性波(BAW)フィルターと表面弾性波(SAW)フィルターの選択がかつてなく重要になっています。

Yole Group が、Broadcom、Murata、Qorvo、Qualcomm といった主要サプライヤーの40種類以上の商用フィルターを比較分析した調査では、OEM各社が無線性能、コスト効率、基板制約のバランスを取るために、どのように高周波フィルタープラットフォームを最適化しているかが示されています。

  • BAWフィルター(FBARSMRDBARXBAW は、中帯域および高帯域用途で主流となっています。FBARは引き続き最高の無線性能を提供しますが、製造コストは高めです。SMRは選択度にわずかなトレードオフがあるものの、よりコスト効率の高い代替技術を提供します。両技術とも高度な窒化アルミニウム(AlN)薄膜に依存しており、現在では電気機械結合を向上させるためにスカンジウム添加AlNを採用するメーカーも増えています。
  • SAWフィルター(従来型、TC-SAWML-SAW は、低帯域およびコスト重視の用途で引き続き高い競争力を持っています。改良された温度補償技術や革新的な接合層により、高周波領域まで信頼性が拡張されつつも、共振器あたりのダイコストは最も低く抑えられています。

データは明確な棲み分けを示しています。SAWフィルターは低帯域および中帯域用途で優位性を発揮し、BAWフィルターは最も要求の厳しい5G高帯域チャネルに不可欠です。OEM各社は、予算や基板面積の制約を超えることなく最適性能を実現するため、同一モジュール内で両技術を組み合わせるケースが増えています。

このSAWとBAWプラットフォーム間の戦略的バランスは、各周波数帯域に最適な高周波フィルタ-技術を選択する重要性を浮き彫りにしています。この選択こそが、2025年以降のRFフロントエンドの競争力を左右することになるでしょう。

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